ハッピーエンド確定です、張り切っていきましょ~。
完全ネタバレバージョンで参りたいと思いますので、自力で見ようという方は「つづきはこちら」を押さないでくださいね。
諒さんの兄英士さん、美濃部さんと対峙する悠里ちゃん。
そこに現れたのは、諒さんだった。
予想外の来客に、突然落ち着きをなくす英士さん。
2人から守るような感じで、悠里ちゃんの前に立つ諒さん。
まずは美濃部さんを退治します(笑)。
「白金総合病院に不法侵入しただろ?」と諒さん。
証拠の監視カメラの映像もあるし・・・みたいな。
こればれるとクビだろうな・・・ま、今頃白金さんが通報しちゃっているけど・・・。
久しぶりに出たSな諒さん。
畳み掛けるように落とし込んでいくまるで鬼です(笑)。
続いては英士さんの番とばかりに、「医療ミスの証拠があるんだって?」と聞く諒さん。
「見せてみろよ」と言う諒さんに、何も言い返せない英士さん。
「その証拠、改ざんしたものだもんな」と諒さん。
遠山の金さんのようにスルット丸ごとお見通しのようです。
「医療ミスしたのは、英士だしな」と続ける諒さん。
「えっ?」と思ったのは、悠里ちゃんと美濃部さん。
美濃部さんも英士さんに騙されていたようです。
これから、仕事も失うわ、逮捕されるわで、踏んだり蹴ったりの美濃部さん。
大病院の後継者と癒着して、ぼろ儲けを企んだのに残念だったにゃ。
そして、改ざんされる前の書類を持っていると告げる諒さん。
もう看護師の証言も取ったし・・・みたいな。
「そ、その書類が公表されたら、大変なことになる。欲しいのは金か?権力か?望みのものを言ってくれ!(by佐和英士)」
当然聞く耳を持たない諒さん。
「英士・・・・この書類は公表する。お前は俺が佐和総合病院の後継者を狙っていると思っていたようだが・・・・俺の望みは、お前らときっぱり縁を切ることだったんだ(by黒崎諒)」
悪党2人を退治した諒さんと、病院を後にする悠里ちゃん。
「一人で乗り込むなんて・・・」と笑う諒さん。
「ごめんなさい(by悠里)」
そして、離婚届はどうしたのか聞く諒さんに、もう出しちゃったと答える悠里ちゃん。
「そうか。じゃあ、もう俺たちは夫婦じゃないんだな(by黒崎諒)」
一人暮らしに戻って最初の休日、諒さんにもらったパステル画を部屋に飾る悠里ちゃん。
なんだか部屋が明るくなるわぁとか考えているところへ来客が。
とびらの前には諒さんがいた。
「・・・忘れ物だ」
渡されたのは、1枚の封筒と箱が1つ。
箱を開けて中身を取り出す諒さん。
中からは見覚えのないネックレスが・・・・。
と、諒さんさっさと悠里ちゃんにネックレスを着けてしまいます。
「え?これ、私のじゃないけど・・・・・?」
「これはお前の首輪だ(by黒崎諒)」
俺様でたーー。
とうとう悠里ちゃんもペットに・・・(笑)。
「俺のことが好きだろう、悠里?」
諒さんがじっと悠里ちゃんの顔を覗き込みます。
そこで、忘れかけていた記憶が呼び覚まされる悠里ちゃん。
「あ、あの時の・・・」
やっと思い出したのかと諒さん。
悠里ちゃんが以前助けた青年が諒さんだったのですねぇ。
何でぼこぼこにされてたのかは判りませんが、助けてくれた悠里ちゃんに一目ぼれ?なのかな。
そして、色々な謎が明かされていきます。
借金取りに襲われたのも、有馬さんとこの舎弟さんのやらせだし~、興信所で調査していたのは、悠里ちゃんが引越ししてしまって、探すためだったし~。
結婚して俺のモノになってしまえば、後から打ち解けていいと思っていたんだけど、予想外に邪魔が多すぎて結局失敗しちゃった俺様の計画~みたいな感じで、説明してくれる諒さん。
「一度しか言わないから、覚悟して聞け。俺はあの時からずっとお前のことを愛している」
「俺の命を救ってくれた・・・・・母以外で俺にはじめて俺にぬくもりをくれた女だから・・・俺はお前以外誰も好きにはなれない」
「もう一度、俺のものになれよ、悠里」
ここ玄関でしたよねぇ。
ぴったり密着したような状態で、これ言われるんですよ(笑)。
封筒の中から出してきた婚姻届。
悠里ちゃんの左手の薬指にはめられる指輪。
喜びで胸がいっぱいになる悠里ちゃん。
涙が後から後から溢れてきて止まりません。
「そんなかわいい顔、もう他の誰にも見せるなよ?今度こそもう、絶対に・・・逃がさない(by黒崎諒)」
諒さんはそう言うと、悠里ちゃんの頬を両手ではさみ、しっとりと吸い付くような甘いキスをした。
THE HAPPY END -黒崎諒-
尺的にどうなる事かと思った黒崎諒編、如何だったでしょうか?
やはり、エンディングのセクションだけやたらと長いってのが、このゲームの特徴のようですね。
俺様なところも、キス魔も光臨してましたねぇ(笑)。
黒崎諒編を開始すると始まる過去の残像(記憶)みたいなやつも、きっちり繋がっていてスッキリです。
選択肢選択の指標となってくださったささめさん他、運の神様も含めてありがとうございました。
ささやかな達成感とともに「黒崎諒編」終わりたいと思います。
さて、次は誰にしようかなぁ。
それでは、今日はここまで、また明日でーーす。
ここから、先は禁断の完全ネタバレバージョンになりますので、見たくない人は別のページに飛んでくださいね。
[59回]
第12話:永遠を誓って01
「え?諒さん?」
険しい顔をして立っていたのは、諒さんだった
諒さんはスッと部屋に入ってくると、英士さんと美濃部さんから私を守るように私の前に立った
「な、なんで諒がここに!?」
「・・・・英士」
諒さんは静かに英士さんを見つめている
対して英士さんは、突然落ち着きがなくなってしまった
「悪いがお前のお粗末な計画は全部バレてんだよ」
「な、なんだと!?」
諒さんはニヤリと笑って、今度は美濃部さんに視線を移す
「美濃部」
「お前、白金病院の面会時間外に無断で侵入しただろ?」
「白金さんが監視カメラの映像を押さえてる」
「これがバレたらお前、クビだぞ?」
英士さんのデスクに、諒さんは数枚の写真を投げつける
監視カメラの映像らしい
美濃部さんが病院に侵入し、私が入院した部屋に入るところまでバッチリと写っていた
「こ、これは・・・・・・そのっ」
「弁解は警察ですればいい」
「今頃白金さんが通報してる頃だろう」
「・・・!!」
美濃部さんは真っ青になって言葉を失っている
「英士」
「俺の医療ミスの記録があるんだって?」
「・・・・・・」
英士さんは黙り込み、諒さんから目をそらしている
(一体どういうことなんだろう・・・・)
「見せてみろよ、その記録」
「・・・・」
第12話:永遠を誓って02
「俺に見せられるはずがないだろうな」
「その記録はお前がそっくり改ざんしたものなんだから」
諒さんの言葉に驚いたのは私だけではなかったみたい
美濃部さんが英士さんに詰め寄った
「どういうことなんですか、英士さん」
「改ざんですって!?」
英士さんは答えない
代わりに諒さんが続けた
「美濃部、お前もコイツに騙されてたんだよ」
「気の毒だったな」
「お前は俺に取り入るフリをして、英士に俺の情報を流してたんだろう?」
「英士が佐和総合病院を継げば、お前も甘い汁を吸うことができると思ったんだろうが、残念だが英士が院長になる日は永遠に来ない」
「医療ミスを犯したのは俺じゃない」
「そこにいる英士だ」
「・・・・そんな馬鹿な!だって、ここに確かに記録が・・・・」
「だから、その記録は英士が改ざんしたものなんだよ」
「ここに、改ざんの証拠書類がある」
「当時の看護師の証言もすでに押さえた」
「・・・っ!お前、いつの間にそんな・・・・」
「詰めが甘いのはお前だ、英士!」
「俺は最初から美濃部のことなんか信用してない」
「少し考えれば、お前のスパイだってことぐらいすぐにわかるさ」
「アメリカから帰ったばかりで後継者になるかどうかも分からない俺に、いきなり金を渡して取り入って来たんだぞ?」
「裏があると思うのは当たり前だ」
私は以前諒さんの部屋で見つけた札束のことを思い出した
美濃部さんはお金を渡して諒さんに取り入ったつもりだったけれど・・・
諒さんはお金に手をつけていないみたいだった
つまり、最初から諒さんは美濃部さんを疑っていて・・・騙されているフリをしてたんだ
第12話:永遠を誓って03
「本当なんですか!英士さん!」
「・・・・・」
美濃部さんも諒さんが医療ミスを犯したという書類が、ねつ造だったとは、知らされていなかったらしい
ワナワナと震えている
英士さんが、諒さんに駆け寄る
「そ、その書類が公表されたら、大変なことになる」
「俺だけじゃない」
「佐和総合病院は終わりだ!そうなったらお前だって困るだろう?」
「頼む、見逃してくれ」
諒さんは冷ややかに英士さんを見つめているだけだった
「わかった、俺にできることなら何でもしよう」
「欲しいのは金か?権力か?望みのものを言ってくれ!」
諒さんが、英士さんの前に進み出る
英士さんは青い顔で諒さんを見た
「何でもするだって?お前は自分の価値ってものがわかってないようだな」
「お前が俺たちにできることなんて何もないんだよ」
「自分に払える対価があると思うこと自体が図々しい」
それは先ほど英士さんが私に言ったのと同じ言葉だった
諒さんが私のために・・・・英士さんに仕返しをしてくれたのだと分かった
英士さんががっくりと膝をつき、床に突っ伏した
美濃部さんは黙って部屋を出ていく
「英士・・・・この書類は公表する」
「お前は俺が佐和総合病院の後継者を狙っていると思っていたようだが・・・・・あいにくだったな」
「俺の望みは、お前らときっぱり縁を切ることだったんだ」
「佐和総合病院がどうなろうと、知ったことか」
佐和総合病院を出ると、諒さんが私に尋ねてきた
「一人で英士のところに乗り込むなんて・・・・」
「ごめんなさい」
「くくくっ・・・・お前は本当に・・・」
「・・・・俺の予想外のことをしでかしてくれる」
怒っていると思ったのに、諒さんは楽しそうに笑っている
「・・・・離婚届は?」
「さっきもう、出してきた・・・・」
「そうか」
「じゃあ、もう俺たちは夫婦じゃないんだな」
諒さんの言葉に少しさみしさが混じっているような気がしたのは、私がそうであって欲しいと、願ったから・・・・?
諒さんはうつむいていたので、その表情を見ることはできなかった
本当にこれで・・・・すべてが終わったんだ
最後に私の頭を優しくなでた後、諒さんはゆっくりとした足取りで立ち去った
第12話:永遠を誓って04
「なんだかここ数ヶ月、本当に色々なことがあったよね・・・・・」
一人暮らしに戻って最初の休日
私がまず最初にしたことは、諒さんにもらったパステル画を飾ることだった
優しい色合いの絵は、私の部屋を明るくしてくれる
♪ピンポーン♪
インターフォンの音が聞こえ、私はパタパタと玄関に向かった
立っていたのは、諒さんだ
「ど、どうしたの!?」
まさか諒さんが私の部屋を訪ねてきてくれるなんて思わず、私は驚きのあまり心臓が止まりそうになった
「・・・・・忘れ物だ」
「え?」
諒さんが取り出したのは、1枚の封筒と、文庫本ほどの大きさの箱だった
どちらにも見覚えはない
諒さんはおもむろに箱を開ける
中に入っていたのはネックレスだった
私が呆然と見ているうちに、諒さんはそのネックレスを私に着けてしまう
「え?これ、私のじゃないけど・・・・・?」
「これはお前の首輪だ」
「お前が主人を忘れないように・・・・これをずっとつけておけ」
「俺は所有物には印をつけておく主義なんだ」
「え? え?」
「俺のことが好きだろう、悠里?」
諒さんがじっと私の顔を覗き込んでくる
その時不意に、忘れかけていた記憶が頭の中によみがえってきた
「・・・・・あ、もしかして、諒さん・・・」
あれは4年前の、寒い冬の日の夜のこと・・・
ぼこぼこに殴られて血だらけになった青年を拾ったことを思い出した
路地裏で横たわる彼は、放っておいたらそのまま死んでしまいそうだった
思わず差し伸べた手を、彼は驚いたように見た後、恐る恐る握り返してきた
あの時は殴られて顔が腫れあがっていたから・・・・・再会した時は全然わからなかった
彼は一晩私の部屋にいたが、朝起きたときにはもういなくなっていた
あれが・・・諒さんだったの!?
第12話:永遠を誓って05
「やっと思い出したか」
「・・・・どうして言ってくれなかったの!?」
「・・・・思い出さないなら、それでもいいと思っていた」
「でも、俺は忘れられなかった」
「しばらくしてお前に会いに行ったけど、あの後すぐに引っ越しただろう?」
「居所をつきとめるのにずいぶん苦労したぞ」
諒さんの私室に置かれていた、私の調査書類を思い出す
あれは・・・・私の居場所を探そうとしてくれてたんだ
「お前の借金のことを知って、何とか肩代わりしたいと思った」
「でも、きっとそれを申し出ても、お前に断られるだろうと思ったんだ」
「だから、あんな強引な方法を取った」
「えっ!?ってことは、あのときの借金取りは・・・・?」
「半分は仕込みだ、志信さんに協力してもらった」
「・・・・・そうだったんだ」
「結婚すれば、お前を俺のモノにできる」
「少しずつ打ち解けていければいいと思っていたが・・・・・」
「予想外のトラブルが多すぎて、結局俺の計画は失敗に終わった」
諒さんが、ぐっと体を近づけてくる
まるで抱き合うかのような至近距離に、ドキリと胸が高鳴った
「一度しか言わないから、覚悟して聞け」
「俺はあの時からずっとお前のことを愛している」
「俺の命を救ってくれた・・・・・」
「母以外で俺にはじめて俺にぬくもりをくれた女だから・・・」
「俺はお前以外誰も好きにはなれない」
「もう一度、俺のものになれよ、悠里」
そう言って持ってきた封筒を開け、中身を取り出した
入っていたのは婚姻届だ
さらに諒さんは私の左手を取ると、プラチナの指輪をそっと薬指にはめた
その指輪はまるで、もともとそこにあったかのように、私の指にすんなりとおさまった
「あ・・・サイズ、どうしてわかったの?」
「別れるとき、お前から指輪をもらっただろう」
「あれは中指の指輪だったが・・・そこからだいたい予想した」
「・・・・・・ぴったりだったようだな」
「じゃあ、あの時も・・・・私とそのまま別れるつもりはなかった?」
「当然だ」
「お前を手放すつもりはないと、そう言っただろう?」
諒さんは楽しそうに笑った
「俺はお前を、この首輪と指輪で縛る」
「お前は永遠に俺だけのものだ」
「諒さん・・・・・」
私は後から後から、涙がこぼれていくのを止められなかった
これからもずっと諒さんと一緒にいられる
その喜びで胸がいっぱいになる
「そんなかわいい顔、もう他の誰にも見せるなよ?」
「今度こそもう、絶対に・・・逃がさない」
諒さんはそう言うと、私の頬を両手ではさみ、しっとりと吸い付くような甘いキスをした
THE HAPPY END -黒崎諒-
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