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【2025/03/14 14:53 】 |
続☆黒崎編第12話: 01~05


ハッピーエンド確定です、張り切っていきましょ~。


 


完全ネタバレバージョンで参りたいと思いますので、自力で見ようという方は「つづきはこちら」を押さないでくださいね。



空港へやってきたのは、諒さんだった。

「いくら記憶が無かったとはいえ、お前にひどいことを言った」とあやまる諒さん。

記憶のない諒さんを責めることなく、「また好きになってくれたら、その時は奥さんにしてくださいね。私は一生、諒さんの事を愛していますから。」という悠里ちゃんに、「だったら、これを外す必要はないな。」と諒さんは、結婚指輪を返します。

今朝、テーブルの上の結婚指輪を見た瞬間、記憶が戻ったという諒さん。

そんな簡単に戻るんかいっ!と憤る私。

そして、ラブラブな二人は場所を忘れて、二人の世界へ・・・・。

搭乗時間のアナウンスが流れる中、一番外野な西園寺さんが一言。

盛り上がってるところ悪いんだけれど~と、水を差します。

結局、迎えに来た諒さんと一緒に三人を見送る悠里ちゃん。


アパートに帰ってからも、この数日間の溝を埋めるべく、ラブラブモードに突入する二人。

そんなに甘甘ではないけれど、ハッピーエンドでよかったですー。

シナリオの内容的には、ん~と唸る場面も多々ありましたが、無事に終われてよかったです。

それでは、次はどの人にしようかしらねぇ。




ここから、先は禁断の完全ネタバレバージョンになりますので、見たくない人は別のページに飛んでくださいね。





拍手[7回]

続☆黒崎編第12話:HAPPYEND01


信じられない気持ちで振り返る

すると目に飛び込んできたのは、息を切らしてこちらへ走ってくる諒さんの姿だった

「っ.....諒、さん......?」

「どうして.......」

「お前が.......勝手に出て行こうとするからだ」

「だ、って.....それは」

どこか怒ったような口調の諒さんを前に、思わず口ごもる

すると諒さんは、強い眼差しで私を見つめた

「悪かった.....」

「いくら記憶が無かったとはいえ、お前にひどいことを言った」

「.......いいんです」

「だってそれは......本当のことだから」

出会ったことすら忘れてしまっているのだ

結婚していたことが信じられなくても仕方がない

「......だけど、もしも諒さんが......」

「また私を好きになってくれたら」

「その時はまた.......奥さんにしてくださいね」

涙をぬぐうと、精いっぱいの笑顔で諒さんに言った

「私は一生、諒さんのことを愛していますから」

「.....だったら、これを外す必要はないな」

そう言って諒さんが差し出したのは

私が置いてきたはずの結婚指輪だった

「二度と俺と別れるなんていうな」

「そう言っただろ」

「諒さん.....?それって........」

それは、以前諒さんが言ってくれた言葉だった

まさか、そんな都合のいいことが起こるはずがない

そう自分に言い聞かせるのに、ドキドキと鼓動が高鳴って期待が膨らんでいく

「まさか.....記憶が......?」

「.......ああ」

「テーブルに置いてある指輪を見た時にな」

そう言いながら、諒さんは私の薬指に指輪をはめた

「連絡できなくて悪かった」

「お前がメールをくれた日は、研究所に泊まってたんだ」

「だから、返事をくれなかったんですね」

「私、てっきり.....それが諒さんの答えなんだって」

「だから.....っ」

嗚咽でうまく言葉にならない私の背中を、諒さんの手が撫でる

やさしいぬくもりに、また涙がこぼれた







続☆黒崎編第12話:HAPPYEND02


「......悠里」

「たとえなにがあっても、別れるなんて許さない」

「諒さ........」

「-お前は、俺だけのものだ」

「絶対に、離さない」

諒さんは、とても力強く

以前に言ってくれた言葉を、ふたたび言ってくれた

本当に記憶が戻ったんだと思うと、胸がいっぱいで声にならない

諒さんは、ふっとほほ笑むと、私を強く抱きしめた

「悠里.......もう泣くな」

「っ......諒、さん....っ」

諒さんの胸に顔をうずめながら、そのぬくもりを確かめた

記憶を失っている間は、名前すら呼んでもらえなかった

それがいまは、名前を呼んで抱きしめてくれる

絶対に離さないって、言ってくれる

「諒さん.......私も、離れません.....」

「諒さんが必要としてくれるなら........絶対に」

諒さんと視線を合わせると、二人で微笑み合った

すると後ろから、咳払いとともに有馬さんと白金さんの声が聞こえた

「-間に合ったみたいだな、諒」

「それに記憶が戻ったとは、うれしい誤算だ」

「しかも、記憶が戻ったとたんに、ラブシーンとはね」

背後からかけられた声に、諒さんの腕から離れると、白金さんと有馬さんが笑っていた

「総司さんと志信さんのお陰ですよ」

仏頂面でそう言いながら、諒さんは私を引き寄せた

「悠里を連れて日本へ帰るって、二人が研究所に連絡をくれなければ」

「俺はきっと、今日もアパートへ帰っていなかった」

白金さんと有馬さんから連絡を受けた諒さんは、

アパートへ飛んで帰ったのだという

「諒に、ハッパをかけてやろうと思ってな」

「たとえ記憶がなくたって」

「諒なら、止めにくると思ってたよ」

「......どうしてですか?」

首をかしげると、白金さんはどこか確信めいた口調で言った

「記憶がないことを、諒は嘆いていたんだろう?」

「記憶はなくても、心が覚えていたということだ」





続☆黒崎編第12話:HAPPYEND03


「諒は、悠里ちゃんにべた惚れだからな」

「必ず記憶は戻ると思ってたよ」

諒さんの記憶が戻ったのは、奇跡かもしれない

だけどそれは、白金さんたちが起こしてくれたー

とても、やさしい奇跡だ

「......感謝しています」

「お陰で、大切な妻を失わずに済みました」

神妙な面持ちでつぶやいた諒さんに、白金さんと有馬さんが笑顔を向けた

「俺たちは、離婚の危機を救った恩人だな」

「そうだな」

「この恩は、しっかり研究所で働いて返してくれよ?」

「ええ、利子をつけてお返ししますよ」

「一番大切な記憶を思い出せたんだ」

「これからは、なんの迷いもなく研究に打ち込める」

諒さんからやさしい眼差しを注がれて、うなづいた時

それまで黙っていた西園寺さんが、不意に声を出した

「-盛り上がってるところ悪いけど」

「そろそろ時間だよ?」

「あ......」

呆れたような西園寺さんの声でハッとする

搭乗時間を告げるアナウンスが流れていた

「しばらくのお別れだな」

「また会おう」

「元気でな」

「また遊びにくるよ」

「俺はもう御免ですよ」

「また厄介ごとに巻き込まれたくないですしね」

「まあ、そう言うな」

「西園寺くんも、意外と楽しんでいたじゃないか」

三者三様の言葉を残して、三人はゲートに歩き始める

その背中に向かって、声をかけた

「ありがとうございました........!」

白金さん、有馬さん、西園寺さんは、一度だけ振り返ると、軽く手を上げて笑顔でゲートをくぐった

諒さんはフッと息をはくと、微笑んで私の肩を抱いた

「俺たちも帰ろう」

「記憶がなかった分まで.......」

「しばらくは、離さないからな」

「っ......!」

耳もとでささやかれて、顔に熱があつまる

やさしい眼差しで私を見つめる諒さんに小さくうなずいて見せた




続☆黒崎編第12話:HAPPYEND04


空港からアパートに戻ると、

部屋に入った瞬間諒さんに、抱きすくめられた

「諒さん......?」

「悪かった.......悠里」

肩に顔をうめるようにして、諒さんは続ける

「総司さんたちから、お前を日本に連れて帰るって言われて......」

「気が気じゃなかった」

「記憶がなかったのに......ですか?」

「ああ」

「お前の愛した俺じゃないなんて自分で突き放したくせに」

「いざお前がいなくなると思ったら.....」

「理屈じゃなく、イヤだった」

「諒さん......」

諒さんは、少しだけ身体を離すと、うやうやしく私の左手を取って、そっと指輪に口づけた

「もう二度と、この指輪を外すな」

「.....なにがあっても、絶対に」

「っ、はい.....」

「それじゃあ.....」

諒さんは不意に私を抱きかかえると、ニヤリと口角をあげた

「今までつらい思いをさせた分」

「今日は、お前の言うことを聞いてやる」

諒さんが向かった先は、ベッドルームだった

私をベッドに横たえると、その上からやわらかな眼差しが注がれた

「やっと、戻ってこれたな」

「え.....」

「崖から落ちて記憶を失っただろ」

「あの時から今朝まで......お前を忘れている間の俺は」

「本当の自分じゃなかった」

少しつらそうに目を伏せて、諒さんは続ける

「あやうくお前を手放しかけたけど」

「やっと記憶を取り戻して、ここに戻ってこれた」

「諒さん.....」

「もう二度と、離さない」

諒さんの唇が、言葉とともに重ねられた

「.....泣くな、悠里」

「だって.....うれしくて」

「諒さんの腕の中にいることが......」

「いまでもまだ、信じられない....」





続☆黒崎編第12話:HAPPYEND05


おととい諒さんを見送った時は、もうそばにいられないと思っていた

そおれがいまは、こうして諒さんのぬくもりに包まれている

「本当に......よかった」

「悠里.....」

小さくほほ笑んだ諒さんは、目のふちに唇を寄せて唇で涙をぬぐってくれた

「約束する」

「もう絶対に、お前を泣かせない」

「諒さ......っん」

諒さんの唇が、頬から首筋に下りてくる

何度も口づけられて、やっと安心することができた

「諒さん、お願いがあるんです」

「なんだ?」

「俺と別れたいという以外の願いなら、なんでも聞いてやる」

「そんなこと言いません」

「ただ.......名前を、呼んでもらいたいんです」

記憶のない間、諒さんは私の名前を呼んでくれなかった

諒さんに距離を置かれているようで、とてもさびしかったのだ

「だから、これからは......たくさん呼んでください」

「これからは.....何度だって呼んでやる」

「.....悠里」

「はい......」

「悠里......愛してる」

「諒さん.....」

諒さんの手が、唇が、私の肌を熱く火照らせていく

何度となく名前を呼ばれながら、いままでの日々を埋めるように、

ひと晩中、愛を確かめあったー

ー次の日の朝

諒さんの腕の中で目を覚ました

何度も私を呼んでくれる諒さんの声が、

まだ耳の奥に残っていて、幸せな目覚めだった

「.....起きたのか」

リビングで出勤準備をしていた諒さんがこちらを向いた

私はほほ笑むと、自分から頬に唇を寄せた

「おはようございます.....」

「ああ......おはよう」

一瞬だけ驚いたように目を見開いた諒さんは、次の瞬間、ニヤリと口角をあげた

「やっと、言わなくてもキスするようになったな」

「っ.....」

「これからは、おはようのキスで起こしてもらおうか?奥様」

「そ、それは.......」

恥ずかしいー

そう言いかけた言葉は、諒さんの唇に飲み込まれた

ーこれからもきっと、平穏な日々ばかりじゃないだろう

それでも諒さんがそばにいてくれれば、二人で乗り越えていける

諒さんの腕の中で、キスを受け止めながら、

私は、幸せな気持ちに満たされていた

THEHAPPYEND ~黒崎諒~


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【2013/05/03 18:43 】 | 有馬志信編 | 有り難いご意見(0)
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